醸豆 テンペストで作ったそぼろ入りカップ寿司

星に願いを込めて─七夕を彩る「醸豆 テンペストカップ寿司」

7月7日は、1年に一度、星空に願いをかける七夕の日。織姫と彦星の伝説は、今も多くの人の心に残る物語です。今回は、七夕の起源や由来を振り返るとともに、天の川や星をイメージした彩り豊かな「醸豆 テンペストカップ寿司」のレシピをご紹介します。季節の行事を食卓でも楽しみながら、願いを込めた特別な一品を作ってみましょう。


七夕の由来と伝説

短冊に願いを込めて

(写真:短冊に願いを込めて)

七夕は、織姫と彦星が年に一度だけ天の川を渡って会うという中国の伝説「星合い」に由来します。これに、裁縫や織物の上達を願って星に祈る中国の行事「乞巧奠(きこうでん)」や、水辺で神を迎える日本の信仰「棚機(たなばた)」が結びつき、現在の七夕が形づくられました(注1)。


<七夕を形づくった大切なもの>


・乞巧奠(きこうでん)

中国の祭りで、織物の上達を願い星に祈る行事。これが日本の七夕の起源の一つです。


・棚機(たなばた)

日本古来の機織りをする女性の行事。豊かな収穫や技術の上達を願って行われました。


・星伝説(織姫と彦星の物語)

織姫と彦星は仲が良すぎて働かず、天の川で離されましたが、年に一度七夕の日にだけ会えるという話です。この伝説が星に願いをかける習慣を強めました。


七夕に親しまれてきた行事食

暑い時期に食べたいそうめん

(写真:暑い時期に食べたいそうめん)

七夕には願いや季節を感じさせる料理が並びます。見た目の華やかさや涼しさが意識され、地域ごとに特色もあります。

・七夕そうめん
中国の行事食「索餅(さくべい)」が由来とされます。これは小麦粉を練って紐状にし、油で揚げた唐菓子で、食べると疫病を免れると信じられていました。のちに形状が変化し、そうめんの原型と考えられています(注1)。

・ちらし寿司や手まり寿司
彩り豊かで華やかな見た目が祝いの席に合い、願いを込めた食卓にぴったりです。

・笹かまぼこ
笹の葉に似た形から、笹飾りとの結びつきが感じられる魚の練り物です。

・七夕ほうとう
山梨などで食べられる平打ちの麺料理で、地域に根づいた七夕の味です。

・笹団子
新潟などで作られる、笹の葉で包んだよもぎ餅で、季節の和菓子として親しまれています。


七夕の食卓に新しい味わいを

「醸豆 テンペスト」

(写真:「醸豆 テンペスト」)

伝統的な七夕の料理に加え、今年は少し趣向を変えて、星や天の川をイメージしたカップ寿司を作ってみませんか。


今回の「醸豆(JYOZ/ジョウズ) テンペストカップ寿司」では、大豆を発酵させてシート状にした食品「醸豆 テンペスト」をひき肉と混ぜて肉そぼろに仕立てています。醸豆 テンペストはクセが少なく、しっとりとした食感とコクを加え、普段の寿司にはあまり使われない素材ながら、料理に深みをプラスしてくれます。


色とりどりの具材と組み合わせて、特別な日の食卓に彩りを添える一品として、ぜひお試しください。


醸豆 テンペストカップ寿司のレシピ

醸豆 テンペストで作ったそぼろ入りカップ寿司

(写真:醸豆 テンペストで作ったそぼろ入りカップ寿司)

材料(2人分/カップのサイズ 直径約7.5cm)

醸豆 テンペスト 40g
ひき肉 80g
(A)生姜 5g
(A)醤油 大さじ1
(A)砂糖 大さじ1
(A)酒 大さじ1/2
(A)みりん 大さじ1


<酢飯>
ご飯 240g
(B)米酢 大さじ2
(B)砂糖 大さじ1
(B)塩 小さじ1/2


<卵そぼろ>
1個
(C)砂糖 小さじ1
(C)塩 少々
サラダ油(分量外) 適量


<トッピング>
桜でんぶ 20g
オクラ 1/2本
大葉 1枚
イクラ 適量


【付け合わせ】
パセリ(生) お好みで
フライドポテト お好みで
トマトケチャップ お好みで

作り方

下準備

・醸豆 テンペストはみじん切りにする。

・生姜はすりおろす。

・人参は皮をむき、厚さ5mm程度の輪切りにし、星形に4枚抜く。

・オクラはヘタとガクを切り落とし、塩(分量外)をまぶしてまな板に軽くこすりつけるように、両手でころがし、水で洗ってうぶ毛を取る。

・大葉は丸めて細切りにする。


手順

①フライパンを中火で熱し、みじん切りにした醸豆 テンペストとひき肉を炒める。肉の色が変わったら(A)を加え、水分がほぼなくなるまで煮詰める。


醸豆 テンペストと調味料を炒め、水分を飛ばして仕上げたそぼろ

(写真:醸豆 テンペストと調味料を炒め、水分を飛ばして仕上げたそぼろ)

②ボウルにご飯を入れ、混ぜ合わせた(B)を加える。ヘラで切るように混ぜて酢飯を作る。


③卵をボウルに割り入れて切るように混ぜる。こし器(こし網)で卵白を取り除き、(C)を加えて混ぜる。フライパンに油を熱し、中火で菜箸でかき混ぜながら細かいそぼろ状に火を通す。


④鍋に湯を沸かし、星形に抜いた人参を入れて約3分茹でる。続けてオクラを加え、さらに2分茹でる。オクラは5mm厚に輪切りにする。


⑤器にご飯(約45g)、テンペスト入りそぼろ(約35g)、ご飯(約45g)、桜でんぶ(10g)、ご飯(約45g)の順に重ねる。最上段は左からテンペスト入りそぼろ、卵そぼろ、テンペスト入りそぼろ、卵そぼろ、テンペスト入りそぼろと重ねる。最後に人参、オクラ、大葉、イクラで飾り付ける。


そぼろや酢飯を順に重ね、七夕らしい彩りを加えている様子

(写真:そぼろや酢飯を順に重ね、七夕らしい彩りを加えている様子)

【ポイント】

・卵そぼろは卵白を除くことで、色味がよくなります。

・オクラは板ずりしてから茹でることで、食感よく仕上がります。

・酢飯はご飯に合わせた調味料を切るように混ぜることで、べたつきを防ぎ、ふっくらと仕上がります。


※分量は人数に合わせて調整を。お酢や醤油の量もお好みに応じて加減してください。

※テンペスト入りそぼろを上段と中段のどちらか一方にすると、味が濃くなりすぎず、さっぱりと楽しめます。もし味を控えめにしたい場合は、この方法がおすすめです。


おわりに──願いごとといっしょに食卓を囲んで

七夕の夜は、願いごとを短冊に託すだけでなく、家族や大切な人といっしょに食卓を囲むひとときにもしたいものです。「醸豆 テンペストカップ寿司」は、食材を重ねるごとに楽しく、見た目も鮮やか。ひとつずつカップに詰めていく工程は、お子さまと作るのにもぴったりです。天の川に見立てた盛り付けと、星のトッピングで、季節の行事を料理で味わう体験に。どうぞ、七夕の食卓に取り入れてみてください。



なお、今回ご紹介したそぼろはひき肉との混合ですが、植物由来のみで作るヴィーガンそぼろのレシピも公開されています。動物性原料を使わず、手軽にたんぱく質を補えるため、健康や環境への配慮を意識したい方にもおすすめです。


日々のタンパク源に!「醸豆 テンペストそぼろ」様々なお料理に使えるお手軽下ごしらえ【ヴィーガンレシピ】

https://jyoz.jp/blogs/column/a-daily-source-of-protein-jyoz-tempest-minced-meat


参考サイト

注1)農林水産省,「和食;日本人の伝統的な食文化」,p115

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/attach/pdf/index-15.pdf

横川仁美

横川仁美(管理栄養士×料理研究家)

管理栄養士の資格を取得後、保健指導や重症化予防を中心に、2500人以上にアドバイスを提供。現在は、管理栄養士としての知識と現場経験を活かし、食専門ライターおよび料理研究家(Nadiaアーティスト)として執筆・監修を行う。健康事業のサポートを行う一方で、企業のブランドイメージに沿ったレシピ提案や、飲食店向けのメニュー開発にも取り組んでいる。

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