仕事や育児、子育てなど日々こなさなければいけない「タスク」が多すぎて1日が慌ただしく過ぎていくだけ……と感じている人も少なくないのでは? そしてつい周りと比べてしまって「ちゃんとできていない自分はダメなのかな?」と罪悪感を持ってしまうことも……そんないつも一生懸命な人に向けて「こうすればラクにできるよ!」という毎日の生活で実践できるちょっとした小ネタを伝授します。「ていねいじゃない生活」、上等!
自分の手の甲をしっかりとご覧になったことがありますか? 10年ほど前、私も自分の手をふと見つめ直し、シワの深さ、肌のキメの荒さに愕然としました。普段はそれほど気に留めることが少ないかもしれませんが、名刺交換時や会話しているときなど手の甲は意外に他人から見られることが多いパーツ。日常の作業や家事で酷使しているパーツとも言えます。
これまでと同じ生活パターンで過ごしていては、手は劣化してシワシワになるばかり。でも、ゆっくり手だけをお手入れする時間を取ることは難しい。というわけで、今回はちょっとしたひと手間でできるハンドケアをご紹介します。
食器洗い時のひと手間
この10年間、続けているハンドケアがあります。それは著名な美容家が自著で公開していた、食器を洗う際にひと手間を加える方法です。
用意するものはビニール手袋と、100ショップで売られているハンドケア専用の綿の手袋。なければ薄い使い捨てのビニール手袋などでも構いません。それからお好きなハンドクリームです。
ひと手間を実践するシチュエーションは、食後の食器洗いです。まずはハンドクリームを手の甲を中心にたっぷりと塗布。まずは布の手袋をはめて、さらにその上へビニール手袋を装着。これでスタンバイ完了です。
いざ食器を洗うときはお湯にしてください。ご自身が熱いと思う温度で構いません。もちろん火傷には十分注意しましょう。これでいつも通りに食器を洗うだけ。ビニール手袋の中は温かいお湯でサウナ状態となり、ハンドクリームをただ塗るより、加温効果で浸透率が上がるのです。この方法、先日朝の情報番組でもハンドモデルが実践していると話していました。
ハンドケアのために新しい習慣を生活に取り入れるのは億劫です。でも今までの生活スタイルのまま、工程をプラスするのなら負担は減ります。
続けて一年以上経過した頃、友人に「手がきれいだね」と言われて、継続は力なりと効果を実感できたのです。
ハンドクリームの効果的な塗り方
食器洗いでも登場したハンドクリーム。寝る前や気づいたときに塗っているという方も多いかと思いますが、効果的なハンドクリームの塗り方もお伝えします。
まずはクリームを適量、手のひらにのせます。そのあと両手でクリームを人肌程度に温めましょう。食器洗いでもあった“加温効果”を狙うのです。そのあと温めたクリームを見逃しがちな爪先に。指を軽く曲げて、関節シワの部分を包み込むように塗布したらOKです。
寝ながらケアで楽にハンドケア
手軽にできてパーツモデルも実践しているハンドケアが、就寝中にもハンドクリームを塗ることです。日中、ほぼ動かしている手はあまり休みがありません。唯一、まったく使わない時間帯といえば寝ている間。この時間を有効活用しちゃいましょう!
方法はいたって簡単。ハンドクリームを塗って、100円均一ショップで買った布の手袋をして寝るだけです。最近ではドラッグストアでナイトケア専用のハンドクリームも販売されているので、活用してみるのもいいかもしれません。布の手袋も枕元に置いておいてお休み前のルーティンに組み込んでおけば楽にハンドケアできちゃいます。
手の甲は自分が想像している以上に、年齢があらわれるパーツ。常に外に出ているため他人の視線にもさらされています。逆に言えば、今回お伝えした「家事しながら」「寝ながら」ハンドケアするだけで若々しい印象を与えることもできるのでコスパのいいパーツとも言えます。日常生活に簡単に取り入れられるケアでふっくら艶やかで、ハリのある手を目指してみてはいかがでしょうか?
参考文献・サイト
君島十和子『エレガンス・バイブル」(双葉社)