

毎日の食事に無理なく健康食材を取り入れたい。そんな願いをかなえてくれるもののひとつに「発酵食品」があります。発酵食品とは、微生物の働きによって栄養価やおいしさが増し、保存性も向上する食品や飲料のこと。自然の恩恵と人類の知恵によって育まれてきた歴史ある健康食品です。日本では古来から漬物、醤油や味噌などの調味料といった和食に欠かせないものがありますが、現代では世界の様々な発酵食品も加わり、ヨーグルトやチーズ、キムチなどは私たちの身近な定番食材になりました。つまり私たちは、多種多様な発酵食品がますます身近になっているのです。
また発酵食品には、消化を助ける、腸内環境をよくする、丈夫な骨を作るなどの健康効果があることが注目されています。体に取り入れる上で重要なのは、継続性。そのために発酵食品をおいしく食べるための簡単アイデアを知っておくと便利ですよね。そこでここでは発酵食品を使った簡単でおいしいレシピをご紹介していくことにしましょう。今回の発酵食品は、「キムチ」です。
キムチは、“発酵タイプ”を選ぶ

(写真:キムチは発酵タイプを選び、うまみ成分が豊富なものを選ぶのがコツ)
キムチを選ぶ上で最も重要なのは、健康・美容効果が期待できるものを知ること。キムチとして売られている中でも、発酵食品として認めがたい商品があります。例えば、白菜やキュウリを浅漬けにして唐辛子ベースのタレで和えただけもの。本来キムチは、白菜などの野菜についている「乳酸菌」が発酵することによって作られるものですから、整腸作用を期待するなら、“発酵タイプ”をチョイスしないと意味がないのです。そこでまずは、「乳酸菌」と記載されているものを選ぶようにしましょう。天然発酵・自然発酵といった記載がある商品で、食べ頃の期間が記載されているものが安心です。
また、旨味のあるおいしいキムチをチョイスするためには、原材料名を確認しましょう。あみの塩辛、いわしの塩辛、魚魚醤、塩麹、昆布エキス、鰹節エキス、ホタテエキスといった“旨味の素となる食材”が使われていることがポイントになります。
自家製サラダチキンは感動の味

(写真:低温調理器さえあれば、ほったらかし調理で感動級のサラダチキンが作れてしまう)
サラダチキンの代替として「醸豆 テンペスト」

(写真:醸豆 テンペスト)
サラダチキンの代わりになるおいしくヘルシーな食材としてオススメなのが、新しい発酵食品として注目されている「醸豆(JYOZ/ジョウズ)」。醸豆 テンペストは、アラネア発酵という革新的な技術によって作られる植物性の発酵食品で、豆由来のたんぱく質や食物繊維が豊富に含まれています。その他栄養面でのメリットも多く、蒸し大豆と比べて遊離アミノ酸総量が6.75倍、遊離グルタミン酸は10.67倍、ビタミンB6は71.31倍に増えているのも魅力。(※)
また、塩を使わない無塩発酵で作られるので、発酵時に大量の塩を使用する一般的な発酵とは異なり、食塩相当量は0.28g(100gあたり)という安心感もあります。さらには、シート状で冷凍保存ができるため、おいしくて活用度の高い代替肉を探している人にはピッタリです。
※ 2024年11月 食品分析センター調べ
ゴーヤでアンチエイジングや美肌対策を

(写真:抗酸化作用の強いゴーヤは、旬の時期に積極的に食べたい緑黄色野菜)
組み合わせる野菜は、ゴーヤ。ビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれている抗酸化作用の高い緑黄色野菜です。他にもむくみ対策になるカリウム、細胞の生産や再生を助ける働きを持つ葉酸、腸内環境を整える食物繊維が豊富。コクのある濃厚な料理に合わせることで、程よい苦味がアクセントになります。さあそれでは、「コク旨キムチ和え麵」を作っていきましょう。
コク旨キムチ和え麺

(写真:「醸豆 テンペスト」で作ってもおいしい)
材料(1人分)
「醸豆 テンペスト」またはサラダチキン |
100g |
ゴーヤ | 1/4本 |
キムチ※ | 60g |
オイスターソース | 大さじ1/2 |
ごま油 | 大さじ2 |
生麺 | 1人前 |
酢 | 適宜 |
すりごま(白) | 適宜 |
※キムチについて
商品によって塩分量や味の濃さに違いがあります。塩気の強いものは量を控えめにするなど、適宜調整をしてください。
作り方
Step 1
ゴーヤを縦に切り、中のわたと種を取り除いて薄切りにする。塩小さじ1/4と酢小さじ1を振りかけてなじませる。しんなりしたらさっと水で洗い、ざるにあげる。
Step 2
焼いて香ばしくした「 醸豆 テンペスト」、またはサラダチキンを1口大に切ってボウルに入れる。キムチ、オイスターソース、ごま油、すりごまを加えて和える。
Step 3
生麺を規定通りに茹でる。茹で上がったら流水で冷まして、水切りをする。お好みの器に麺、ゴーヤ、和えたチキンを乗せれば完成。お好みで追加のすりごま、酢をかける。

(写真:和えるだけなのでとっても簡単)
【アレンジのアイデア】
・具材を和える際にすりおろしたニンニクを加える。
・ごま油の代わりにMCTオイルや亜麻仁油を使う。