

仕事や育児、子育てなど日々こなさなければいけない「タスク」が多すぎて1日が慌ただしく過ぎていくだけ……と感じている人も少なくないのでは? そしてつい周りと比べてしまって「ちゃんとできていない自分はダメなのかな?」と罪悪感を持ってしまうことも……そんないつも一生懸命な人に向けて「こうすればラクにできるよ!」という毎日の生活で実践できるちょっとした小ネタを伝授します。「ていねいじゃない生活」、上等!
中年と言われる年齢になって昔よりも時間の使い方が上手くなってきたと思いきや、ダラダラとSNSを見続けたり、ボーッとテレビを眺めてたりして気づいたら夜中……なんてこともしばしば。
「時間の使いって難しい!」
そんなふうに感じている人は私だけではないはず。そこで、ぜひ皆さんに伝授したいのが“まとめ家事”による、時間の効率的な使い方。私も以前は「時間が足りない」と日々、焦っておりました。仕事もしたい、新しいこともしたい、本も読みたい、配信動画も観たいなど“欲”は尽きません。
仕事や家事をこなしつつ、自分のプライベートの時間も確保したい……と考えたのが“まとめ家事”です。「まとめてやるほうが時間がかかるんじゃない?」と思っているあなたにこそ伝えたい、私が日々実践している、タイパが良すぎる“まとめ家事”についてお伝えします。
ゴミ袋はいつも5枚ほどかけておく
まず24時間のうち、どこを削ることができるかと考えました。健康をキープするためにも、睡眠時間だけは削ることができません。
「削るとしたら家事だな」
とにかく家事をするための“動作”をまとめることにしました。例えばゴミ箱にかけるゴミ袋。ゴミを捨てるたびに1枚ずつ取り出して、セッティングするだけで、手間と時間はかかります。「ゴミ袋を1回替えるだけなら1分もかからないじゃないか」と反論されるかもしれませんが、満杯になったゴミ服をまとめて、新しいゴミ袋を取り出してセッティングするまでの工程は地味に手間と感じている人は少なくないはずです。というわけで、私は1回の動作で5枚ほどかけています。そのぶんゴミの容量は減りますが、ある程度埋まってきたら取り出して、ゴミ袋をベランダへ。容量いっぱいになったところで、ゴミ出しです。
たったこれだけのことなのですが「まとめてやろう」と決めて動き出すと、チリツモ方式で空き時間が少しずつ増えてきたのです。
味噌汁は味噌玉を手作り、食事は冷凍食をまとめて作る
一人暮らしでも、家族がいても一番手間取る家事といえば食事作り。私は単身住まいですが、やはり食事を用意する時間が毎日の負担になっていました。
毎日外食、テイクアウトというのは一般社会人にとって現実的ではありません。物価も上がって、1日で使える食費や生活費もだいぶ限られています。とはいえ都度、買い出しをして、調理器具を出して、作って、食べて、片付けて……と毎日自炊するのも大変。毎日、インスタント食品ばかり食べ続けるのも、健康管理を考えると気が引けます。
そこで“まとめ家事”の登場です。食事に関しては冷食作りを定期的に行っています。例えば白飯も1回で3合半ほど炊いて、スーパーなどで売っている専用ケースに入れて、一膳ずつストックして冷凍。これで9杯分は確保できます。「今日は自宅で食事をする」と思ったら、冷蔵庫に移動させて解凍。あとはレンチンするだけです。
と、ご飯の冷凍なら「私もそのくらいやっている」と思う人も多いでしょう。実は食べたいときに定食に近いものが食べられるようにお味噌汁も“味噌玉”に近いものを作っています。材料は味噌300gと出汁パック1袋、すりおろした玉ねぎ小1個、リンゴ酢を適量。酸っぱさには好き嫌いがあるのでお好みで。これらの材料を一気に混ぜて、製氷器に流し込みます。味噌汁を飲みたいときは小鍋に好きな具を入れて、製氷ひとつぶんを入れて煮るだけ。あらかじめワカメなどの具を混ぜこんでもOK。
他にも常備してあるものは、切り干し大根のサラダ、ほうれん草の煮浸し、肉味噌、カレーなど。1回の動作でできるだけ作って、冷凍保存。時間も食費もだいぶ削ることができます。
一気に洗って電気代も節約
“まとめ家事”が癖になって気がついたのは、ガスも電気も、毎日稼働させているよりは、まとめたほうが節約になることでした。若干ではありますが、光熱費も下がっています。
それならばと食器洗いも1日1回と決めました。光熱費もそうですが、毎回スポンジに洗剤を出しているのはもったいないと思っていたからです。朝ごはんを食べたらさらっと水洗いだけをして、シンクの隅に寄せておく。洗うのは夜だけです。
私が単身住まいというのもありますが、洗濯は週に1〜2回のまとめ洗い。毎日洗っていては水道代もかさむ一方だと洗濯容量が12kgタイプの洗濯機を思い切って買いました。
日々の家事をちょっとしたまとめ家事に変えるだけで毎日の時間がちょっとずつ節約されて自由時間ができた気がします。食費や光熱費も抑えられるメリットもありました。「自分の時間がない!」と悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。