

仕事や育児、子育てなど日々こなさなければいけない「タスク」が多すぎて1日が慌ただしく過ぎていくだけ……と感じている人も少なくないのでは? そしてつい周りと比べてしまって「ちゃんとできていない自分はダメなのかな?」と罪悪感を持ってしまうことも……そんないつも一生懸命な人に向けて「こうすればラクにできるよ!」という毎日の生活で実践できるちょっとした小ネタを伝授します。「ていねいじゃない生活」、上等!
朝起きて鏡を見てから「あ〜あ……」とため息が出ること、ありますよね。そう、女性の大敵である“むくみ”によって、顔がパンパンに……。「昨日はお酒を飲みすぎた?」 「それとも塩分の多い食事をしてしまった?」など思い当たることはないとは言えないけれど、とりあえず今はむくみを何とかしなければ! という日におすすめのとっておきの方法をお伝えします。
特別な準備が必要ない“耳輪ゴムケア”
むくみの解消法と言えば、「蒸しタオルと冷たいタオルを交互に当てる」「まぶたがむくんだらスプーンを当てる」などが知られていますが、私自身、タオルを準備するのが面倒、休みの日はともかくタスクが溜まっている日は「いちいちそんなことしてられないよ」と思っていました。そんな私がここ数年、効果を感じているのは“耳輪ゴムケア”です。
メイク間のたったの5分間でOK
用意するものは輪ゴム2つ。一般的に販売されている16号タイプがお勧めです。これを耳の付け根(頭蓋骨に一番近い箇所)にかけてください。耳の形が変形するほどキツくかけないようにしましょう。ほんの少し、耳たぶが上がるくらいを目安にしてください。このまま5〜10分間ほどおくだけで終わりです。
もし余裕があれば耳に輪ゴムをかける前と後で、顔写真を撮影してみましょう。特にフェイスラインがすっきりとして、ほうれい線のやや薄くなっているといった変化を感じられるでしょう。
私は朝起きてむくみを発見したら、メイク前の支度をしながら“耳輪ゴムケア”が習慣になりました。同時に頭皮を頭頂部に向かってシャンプーブラシでマッサージをしたり、フェイスラインを美容アイテムで刺激をしたり……。輪ゴムを耳にかけている間、じっとしている必要はありません。歯磨きや家事、デスクワークをしながらの“ながら美容”として、できるのがいいところ。毎日続けるこまめに続けることで、スッキリフェイスを安定させることもできます。
耳にはありとあらゆるツボがあった
ではなぜ耳に輪ゴムをかけるのでしょうか。
今回ご紹介する「耳に輪ゴム」に限らず、耳ツボの刺激はポピュラーな治療法で、美容法、リラクゼーションとしても日本でも知られています。その元祖は今から100年ほど前のこと。フランスの神経科医ポール・ノジェ氏が、中国で盛んに行われていた耳ツボ治療に注目をしたことをきっかけに広まったと言われています。東洋医学としての技術を、西洋医学的な見地から系統をたてて、新しい治療法として取り入れたということですね。
東洋医学では「腎(腎臓)は耳に開竅(かいきょう)する」と言われているほど関係性は密接。腎臓=耳をマッサージなどで刺激をすることで、利尿作用が高まり、むくみを除去すると言われています。これが耳に輪ゴムをかける理由のひとつです。
また“ファシア”にも注目です。耳にはありとあらゆるツボがたくさんあると知られています。これらを一気にケアできるのが、臓器、骨、筋肉、脂肪、靭帯、血管、神経などを覆う膜のファシア。耳にもあります。
ツボがたくさん集まった耳を輪ゴムで刺激することで疲れた筋肉のケア、修復に繋がります。疲労によってゆるんだフェイスラインが元の状態に戻って、きゅっと引き上がるのです。
また“耳輪ゴムケア”だけではなく、両耳を指でつまみ、上に向かっていた気持ちいいくらいに引っ張る“ひっぱりケア”などもおすすめです。
耳輪ゴムケアのいいところは、出かける準備やメイク、テレビを見るなど他のことをしていてもすぐにできる “ながら美容”であること。特に準備も必要ではないので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?