仕事や育児、子育てなど日々こなさなければいけない「タスク」が多すぎて1日が慌ただしく過ぎていくだけ……と感じている人も少なくないのでは? そしてつい周りと比べてしまって「ちゃんとできていない自分はダメなのかな?」と罪悪感を持ってしまうことも……そんないつも一生懸命な人に向けて「こうすればラクにできるよ!」という毎日の生活で実践できるちょっとした小ネタを伝授します。「ていねいじゃない生活」、上等!
秋が始まった頃のことです。ストレッチをしていたときに、ちょうど鼻に自分の足裏が当たりました。その時に感じたが「あれ? なんだかにおうかもしれない……」。前は定期的にピーリングを行っていたのに、ここ最近はすっかり忘れていたことを思い出したのです。ピーリングもさまざまな部位に適用されますが、ここでは特に臭いが溜まりやすい、角質の多い部位のケアに注目していきます。
皮膚がかたくなりやすい3部位とは?
全身の皮膚の中でも硬くなりやすいのが、ひじ、膝、かかとの3部位。ここには皮膚の分泌を促してくれる皮脂腺が少ないのです。ちなみに足裏には皮脂腺がありません。そうなるとうるおいは少なく、常に乾燥しがちに……。
ではなぜこの3部位がかたくなってしまうかというと、常に皮膚が刺激を受けている状態であることが理由のひとつに挙げられます。よって外的刺激から皮膚を守ろうと、“角層”と呼ばれている、角質層を構成している細胞を厚く重ねて層にします。角質のミルフィーユ状態ですね。ちなみに皮膚が薄いと言われているまぶたが8層とすると、足裏は40〜100層にもなるそうです。
3部位の皮膚がかたくなってしまうのは人間の構造上、止めることはできません。でも古い角層のうえに、また新しい角層が重なってしまうので、ある程度の角層を除去する必要はあります。おそらく私の足裏がにおってしまったのは、このせいでしょう。まずは自分で3部位に触れて、固さを確認してみましょう。
角層のお手入れ方法は?
角層除去はまずお風呂などで皮膚をやわらかい状態にして、専用のスクラブなどで洗浄しましょう。湯上がりにはクリームなどで保湿も忘れずに。足裏に塗ったクリームはすぐに取れてしまうので、100円ショップで売っている、専用の靴下を履いて就寝するのもいいですね。保湿クリームなどで効果が感じられないときには、皮膚科で相談してみましょう。
自分に合ったピーリング方法でお手入れしよう
3部位をやわらかく、健康な肌にしておくためにピーリングも取り入れたいものです。ピーリングとは肌に残ってしまう古い角質、毛穴汚れを取り除く美容法のことです。数年前に美容家さんたちが「定期的に行っている」ということを美容雑誌で知り、私も定期的に行っています。本来はターンオーバーによって皮膚の再生が行われるのですが、不規則な生活リズムによって、ターンオーバーができないことも……。そんな時の対策としてピーリングがあります。
基本方法は角質を柔らかくして、フルーツ酸等の専用ジェルを塗布。その後、きれいに水で流すだけです。顔、唇、角質層の厚い3部位などパーツによって方法も変わるので、ご自身が気になる箇所からトライしてください。美容皮膚科でも行っていますが、費用のことを考えるとホームケアが望ましいはず。
ドラッグストアへ行くと、多種類のピーリングケアアイテムが売られています。温めて柔らかくした角層を軽く擦って除去する専用ブラシ。尿素を含んだクリームは保湿力が高く、角質ケアに適していると言われています。その他、ジェルに足をつけて古くなった皮膚を自然と剥けるようにするパックタイプ(商品の中に入っているパッチテストを行なってから、使用してください)も。
ちなみに私が実践しているのは、
① 2週間に一回、入浴時に顔へジェルを塗布して流す。(顔)
② 化粧品メーカーが販売している専用のスクラブをパックしながら唇に塗布して流す。(唇)
③ 3カ月から半年に一回くらいのペースで、履くタイプのジェルパックで足裏の角質を除去。ジェルを流して1週間ほど経過すると足裏の皮膚がポロポロと剥ける。(足裏)
④ ひじ、膝には尿素クリームを毎晩たっぷりと塗る。(ひじ、膝)
です。
このように書き出してみると「結構面倒くさいな」と思われるかもしれませんが、まずは気になるパーツからでもOK。定期的にピーリングすることで肌の良い状態はキープできているのと、おうちでケアできるので実は楽な美容法です。
今まずは価格(続けやすさ)と皮膚の状態をよく観察しながら自分に合った方法を探していくのが良いのではないでしょうか。ピーリングもどんな美容法もそうですが、1〜2回で効果が現れることはありません。まずは3カ月、そして1年と習慣にすることを念頭において。
ピーリング後、新しく、きれいになった皮膚にスキンケアをすると、皮膚に化粧水などが染み込みやすくなっているのがわかります。特に季節がめぐって素足の時期になると、足裏や露出するひじ、膝への刺激や負担が増えます。その前からの対策を考えることで結果的に楽になるスキンケア方法と言えます。